Wayfarer's Way
"Don't be a tourist." 僕が旅に出るとき、常に自分に言い聞かせている言葉があります。 「観光客になるな。旅人であれ。」 これは単に「有名な観光地に行かない」という意味ではありません。 (もちろん、僕は人混みが嫌いなので、有名な観光地にはほとんど行きませんが。) 受動的な消費から、能動的な体験へ 「観光(Tourism)」とは、多くの場合、誰かが用意したパッケージ化された体験を消費する行為です。 安全なバスに乗り、ガイドブックに載っているレストランで食事をし、決められた場所で写真を撮る。 そこには予定調和の安心感はあっても、「発見」や「成長」はありません。 一方で「旅(Wayfaring)」は、不確実性そのものです。 バスが来ないかもしれない。宿が見つからないかもしれない。言葉が通じないかもしれない。 そんなトラブルの一つ一つを、自分の頭で考え、自分の足で乗り越えていくプロセスこそが、旅の本質だと僕は考えています。 ストイックであること タイトルにある「Stoic(ストイック)」という言葉は、禁欲的という意味で使われることが多いですが、本来は古代ギリシアの「ストア派」の哲学を指します。 彼らは、 「自分にコントロールできないこと(運命や他人の行動)」 を受け入れ、 「自分にコントロールできること(自分の意志や反応)」 に集中することを説きました。 旅はまさに、このストア派の哲学の実践の場です。 天気は変えられない。バスの遅延も変えられない。 でも、そこでイライラするか、それともその待ち時間に本を読んで楽しむかは、自分で選ぶことができます。 現代社会からのログアウト 僕たちが生きる現代社会は、あまりに便利になりすぎました。 スマートフォン一つあれば、世界中の情報にアクセスでき、食べ物も届き、移動手段も確保できる。 それは素晴らしいことですが、同時に僕たちの「生存本能」や「適応能力」を退化させているようにも感じます。 だから僕は、時々バックパック一つで荒野へ出ます。 ナビは使わず、地図と周囲を見て歩く。 近代的なショッピングモールではなく、現地の市場で言...